ネックレス

愛猫のニコが五月に虹の橋に行きました。悲しくて悲しくてたまりませんでした。お別れすることが苦しかった。

別れの意味が理解できないまま、今に至っています。もう会えないということ。もう触れられないということ。頭では分かっていても、心が受け付けません。けれどやらなくてはいけないことは明確で、火葬して骨を拾いました。家の前に火葬用のバンが停められ、その中でニコを火葬してもらいました。

夫が、こういうやり方は良いね。と言いました。煙が立ち上り、風に流されて行きます。大好きな場所に煙が行く。それが良い。知らない空に行くよりは、大好きな場所の上の空が良い。私もそう思いました。ニコは煙になって、風に乗って空に行きます。でもやっぱり私の傍に居て欲しかった。

お骨の少しをネックレスに入れました。こういうアクセサリーがあることを初めて知りました。私と同じ気持ちになる人がいるんだなと思いました。その人もずっと肌身離さずに付けているんだろうな。私も、お骨を身につけて毎日過ごしています。ニコとまだまだ一緒。私をいつも安心させてくれたあの温もり。あの呼吸。あの身体はもう無いけれど、こうして身につけていると少し、ホッとします。ずっと一緒に居て。いろんな所に行こう。一緒に感じよう。

神様を信じるかと聞かれたら、分からないと答えます。けれど、何か目に見えることの無いものを信じるとして、それがその人にとって最高のものだとしたら、私は神様を信じているのかもしれないと思います。自然の中にそれはとけ込んでいて、その中にはニコも居て。いつかは私もお仲間に入れてもらえるところ。そういったところをひっくるめて、私には最高のもの。それが神様なのだとしたら、私は信じているのかもしれない。そういう場所があることを。願っているのかもしれない。愛するものが最後にゆっくりと居られる場所。それを守っている何か。自然の力なのか、宇宙の力なのか。分からないけれど、私たち人間が作った物ではないことは確かなもの。